家の向かえに床屋があって月に一回は頭をかりに行っていた。床屋さんが年をとって廃業されてしまった。同じ頃、一丁目から床屋さんが引越しして近くへ素晴らしい店舗を構えられた。
親子で店をやっておられる。町内のお店なので出かけていった。二回ほど通ったが調子が合わない。店の方は町内に馴染もうとして行事にも参加され、若さんは青年団にも加入されて活躍されている。
私の頭の中が変わってしまったようだ。昔は散髪してもらいながら会話を楽しんだものだが、この頃はその会話が苦痛になっている。これはいかんと店を変えることにした。
今は、ウイングマーケットの中の店に行っている。散髪台が10台あり次々と流れ作業式である。会話はほとんどない。30分もあれば終わってしまう。料金も安い。
昨日そこへ行ったきた。少し混んでいて椅子に座ったが10分ほど待たされた。私は4番の椅子、次の人は5番の椅子。次の人は椅子がなくて長椅子に座ったが、すぐに空いて8番の椅子。その次の人は1番の椅子となった。
私の散髪が始まった。終わってヒゲを剃るのに椅子が倒された。見ると5番の人も椅子がたおれている。しばらくそのまま待っていた。カミソリを持った人が私のとこへ来ようとしたら5番へ行くように指示が出た。
おかしいな、私のほうが早いハズなのにと思ってひげそりに来た人にそのことを話した。その人は申し訳ありませんと謝ってくれた。誰が順番を決めるの、と聞いたら、上の人と答えた。
上の人には文句を言えなかったが、順番を正しく決められないなら、頭がボケているのだから代わってもらいたい。60歳以上は210円引きと言うサービスがあったのだが得をした気分になれなかった。
食堂などへ行っても入った順に受け付けてくれないと気分が悪い。それと同じだ。嫌な床屋。でも、早くて安いからまた行くかな?